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ミルクティーは和製英語?意外と知らない紅茶にまつわる英語表現

集中して仕事を続けていると、「少し疲れがたまってきたな」「集中力が切れてきたかも?」と感じることはありませんか?
そんな時は少し手を止めて、ちょっとした気分転換を取り入れることで、仕事のパフォーマンスを向上させることができます。仕事の合間にできる手軽なリフレッシュ方法と、それにまつわる英語表現をご紹介します。
ホッと一息つきながら、新しい英語に触れて気分をリフレッシュしましょう。
 
疲れを感じ始めた午後には、紅茶の優しく上品な香りで疲労を癒すのがおすすめです。
紅茶に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンにはリラックス効果が、カフェインには集中力アップの効果があると言われています。

目次[非表示]

  1. 1.紅茶は英語で?
  2. 2.紅茶の種類
    1. 2.1.飲み方
  3. 3.紅茶にまつわる英語表現
    1. 3.1.Fancy a cuppa? - お茶でもどう?
    2. 3.2.A storm in a teacup - つまらないことでの大騒ぎ、くだらない議論
    3. 3.3.As useful as a chocolate teapot - 全く役に立たない
  4. 4.お茶ではないTea
    1. 4.1.Spill the tea - 噂話をする、ゴシップをする
  5. 5.中国のお茶
    1. 5.1.Not for all the tea in China - 絶対にしない
  6. 6.ことわざ
    1. 6.1.Life is like a cup of tea. It’s all in how you make it.
  7. 7. まとめ
  8. 8. 川村インターナショナルのサービス


紅茶は英語で?

一般的に、紅茶は英語で"Black tea"と言います。日本語では「紅いお茶」ですが、英語では「黒いお茶」と表現され、色に違いがあるので注意が必要です。
英語で"black"が用いられる理由の一つは、紅茶の茶葉自体の色にあります。緑茶(Green tea)の茶葉に比べて黒っぽい色をしているため、Black teaと表現されるようになったと言われています。
もう一つの理由は、紅茶の水色によるものです。紅茶の本場、イギリスの硬水で入れると黒っぽく、日本の軟水で入れると赤みのある色になるため、同じお茶を表す言葉でも色の違いがあるのです。日本語の「紅茶」につられて"Red tea"と表現するとルイボスティーのことになるので、注意が必要です。
 
また、日本ではお茶と言えば緑茶を思い浮かべますが、英語圏では紅茶のことを指します。
そのため、"Tea"のみでも紅茶のことだと十分通じます。


紅茶の種類


飲み方

イギリスではほとんどの人が紅茶にミルクを入れると言います。カップにミルクを先に入れるか後に入れるかで論争が起こるほど、ミルクティーを呑むのが一般的です。
しかし、実はミルクティーは和製英語。英語で紅茶に何かを入れる表現をする際はwithを用います。

ミルクティー: Tea with milk
砂糖入り紅茶: Tea with sugar
レモンティー: Tea with lemon

ちなみに、レモンティーの発祥はイギリスではなくアメリカだと言われています。

また、ロイヤルミルクティーも和製英語のため、日本人以外には通じません。どうしても伝えたい場合は"Tea made with a lot of milk"のように伝えるといいかもしれません。


紅茶にまつわる英語表現

紅茶は世界中で愛されている飲み物ですが、特に本場イギリスでは紅茶が生活に浸透しているため、紅茶を使った表現がたくさんあります。紅茶の本場ならではの面白い表現をいくつかご紹介します。



Fancy a cuppa? - お茶でもどう?

イギリスやオーストラリアではa cup of teaを短くしたスラングであるcuppaが用いられることもあります。
Fancyは「豪華な」「おしゃれな」や「空想」「幻想」などの意味を持つ単語ですが、イギリスでは「好む」「気に入る」という意味で使用されます。
"Fancy a cuppa?"と聞かれたときはお茶のお誘い。友人同士で使われるようなカジュアルな表現なので、友達から"Fancy a cuppa?"と聞かれたときはお茶のお誘いだと覚えておくと良いかもしれません。

A storm in a teacup - つまらないことでの大騒ぎ、くだらない議論

直訳すると「ティーカップの中の嵐」という言葉です。嵐は嵐でも、ティーカップの中で起こっている小さな嵐なら、気にするようなことではないですね。嵐を意味するtempestを使った"tempest in teapot"も同じ意味を指す表現です。

As useful as a chocolate teapot - 全く役に立たない

直訳すると「チョコレートのティーポットくらい役に立つ」ですが、熱々の紅茶を作るためのティーポットがチョコレート製では、ポットが溶けてしまって作れたものではありません。つまり、全く役に立たないということになるので、そのようなものを指すときにこの表現が使われます。

"In this storm, the umbrella is about as useful as a chocolate teapot."


お茶ではないTea

Spill the tea - 噂話をする、ゴシップをする

直訳すると「お茶をこぼす」という表現です。もちろんお茶がこぼれたときにも使いますが、そんな状況でない場合にこの表現が出てきたらご注意を。この表現ではteaはお茶ではなく「噂話」「ゴシップ」「ぶっちゃけ話」という意味で使われます。女性的な表現なので、男性は使用しないよう注意しましょう。

"Alright, spill the tea! What's the latest gossip going around in our friend group?"


中国のお茶

Not for all the tea in China - 絶対にしない

直訳すると「中国のすべてのお茶のためだとしても」という表現で絶対にしないという意味の強調表現です。似た表現に"not for all the money in the world"で「世界中のお金をもらったとしても」というものがありますが、お茶に置き換えると世界有数のお茶の産地である中国中のお茶、という表現になるのが面白いですね。

A: "Would you ever swim with sharks?"
B: "Not for all the tea in China! I'd rather stay on dry land."


ことわざ

Life is like a cup of tea. It’s all in how you make it.

「人生は一杯の紅茶のようなものである。すべてはあなたの淹れ方次第。」という意味のことわざです。紅茶の風味や味わいは淹れ方によって異なります。人生も同じように自分の選択や行動で大きく変わる、つまり、人生は自分次第という意味です。


 まとめ

慣用句にもイギリスの紅茶文化が映し出されていて、紅茶が生活に浸透していることが分かります。
紅茶好きな方は紅茶にまつわる少しおしゃれな英語表現に挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。
本場イギリスのティータイムを思い浮かべながら、一杯の紅茶で心を癒してみてはいかがでしょうか。


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