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【特別オンライン会談】~with/afterコロナの翻訳業界~⑨機械翻訳サービスの在り方とこれから

ヒト・モノの移動が制限される中、人々の働き方も大きく変わり、ビジネスの手法にも様々な変化や工夫が見られるようになった。

未だ第一波の収束も見えず、第二波・三波の到来も予想される2020年の夏現在に、世界各国のビジネスパートナーと、これからの翻訳業界について語る。


目次

  1. 事業活動や働き方への影響
  2. 「New Normal」な社会
  3. 翻訳業界とリモートワーク
  4. ビジネスへの影響
  5. 機械翻訳のビジネスチャンス
  6. オンライン会議システムとリモート通訳
  7. セキュリティリスク
  8. 機械翻訳エンジンGlobalese
  9. 機械翻訳サービスの在り方とこれから

機械翻訳サービスの在り方とこれから

森口:
カスタマイズできることは、今後の機械翻訳サービスの重要な要素だと思います。

機械翻訳導入の第一歩として、GoogleやMicrosoftなどの汎用型エンジンを利用することは間違っていません。

しかしある程度使い進めていくと、必ずと言っていいほど用語やスタイルなど「自社標準」への非準拠という問題に直面します。

残念ながら現在のNMTは、用語集を適用する精度はそこまで高くありません

そのため、翻訳結果の用語やスタイルを「自社標準」に合わせるためには、エンジンを構築する際のカスタマイズ(=アダプテーション)も大きな選択肢になります。

他のエンジンにもカスタマイズ機能を備えているものはありますが、Globaleseがすごいのは、それをユーザー自身が操作できるという点にあります。しかも極めて簡単で手軽にです。

「自社の用語やスタイルに沿った翻訳結果を出力できる機械翻訳エンジン」を「ユーザー自らがメンテナンスできる。」これこそが、Globaleseの大きな強みなのです。

今後、機械翻訳の導入が世界的で進み、取り扱う情報の分野や内容が多岐に渡るほど、このカスタマイズ性というのが重要になってくるでしょう。


前田:
カスタマイズしたい内容が決まっていて、材料が揃っていても、毎回外部の技術者に頼まなければいけないとなると、それだけで二の足を踏んでしまうユーザーは少なくないと思います。

そこに追加の費用がかかってしまうとなると尚更です。

思いついたときにユーザー自らがカスタマイズして、出力結果を確認することができれば、精度向上の効率も上がりますから。


低価格で高品質というのはそれ自体が大きな強みでもありますが、カスタマイズ性と柔軟性(クラウド/オンプレミス)の高さというのが、これからの機械翻訳サービスに欠かせない重要なポイントになると思います。

さて、そのGlobaleseですが、今後はどういった展開を予定しているのでしょうか?

新機能の追加や価格改定などの予定はありますか?


Gabor:
近いうちに「リアルタイム翻訳」という新機能が実装される予定です。

簡単に言うと、ユーザーからのリクエストに応じて、即座に翻訳結果を出力する機能になります。

Google MTの翻訳ウィンドウや、データ解析ソフトのアップロード&ダウンロードをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

現在のGlobaleseは、エンジンのカスタマイズという点では優れた操作性を有しますが、翻訳結果を取得する際の手順に関しては、複雑と言わざるを得ません。


前田:
確かに、現状のGlobalese 3は、事実上 
SDL Trados Studio やmemoQなど他の翻訳支援ツールにAPIを介して繋ぎこむ形での使用に限定されますからね。

テキストをコピー&ペーストするだけで翻訳結果が取得できるGoogle MTに比べると、難易度が高いかもしれません。


Gabor:
もちろん、元々対象としているお客様の層がGoogle MTとは異なるというのもあります。

しかし、これからの機械翻訳サービスは、多くのお客様にとって、より「お手軽に」ご利用いただけるサービスでなければいけません。

「リアルタイム翻訳」の実装とともに、Globaleseの新しい一歩をお客様にお届けできればと思います。


前田:
それは素晴らしいですね。ぜひ早期の実装をお願いします。


最後に

中国武漢で発見された新型コロナウイルスによるパンデミックから一年、未だその勢いは衰えず、現時点でも、多くの地域、国々で厳しい渡航制限が敷かれています。
言語ビジネスの業界も大きな影響を受けており、今後、急速にビジネスチャンスが失われていく分野やサービスもあるかもしれません。
しかし、このような状況下でも、新しい需要が生まれ、その需要に応えるべきサービスが必要とされています。
我々もNew Normal社会の一員として、従来のサービスの「型(カタ)」にこだわらず、在り方そのものを見直し、新しい「型」へと進化していくことで、with/afterコロナ社会の発展の手助けとなれば幸いです。




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