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【特別オンライン会談】~with/afterコロナの翻訳業界~③翻訳業界とリモートワーク

ヒト・モノの移動が制限される中、人々の働き方も大きく変わり、ビジネスの手法にも様々な変化や工夫が見られるようになった。

未だ第一波の収束も見えず、第二波・三波の到来も予想される2020年の夏現在に、世界各国のビジネスパートナーと、これからの翻訳業界について語る。


目次

  1. 事業活動や働き方への影響
  2. 「New Normal」な社会
  3. 翻訳業界とリモートワーク
  4. ビジネスへの影響
  5. 機械翻訳のビジネスチャンス
  6. オンライン会議システムとリモート通訳
  7. セキュリティリスク
  8. 機械翻訳エンジンGlobalese
  9. 機械翻訳サービスの在り方とこれから
機械翻訳エンジンGlobalese


翻訳業界とリモートワーク

前田:
翻訳業界は、もともと海外とのコミュニケーションすることが多いので、当然時差や距離を考えればリモートワークと言えます。
それに加えて、在宅での業務(いわゆるテレワーク)を実践していたと思います。


森口:
そうですね。リモートワーク/テレ―ワークは、業種を問わずこれからの働き方を考える上で不可欠になってきましたね。当たり前の話ですが、単に在宅で仕事をするということが、リモートワーク/テレワークではないと思います。

リモートでも従業員が安心して働ける環境づくりや、勤怠およびモチベーションの管理の仕方、情報セキュリティ対策の実践、そして何より協調性をどう維持するかということが重要になります。


もちろん、作業環境の構築やセキュリティ対策など、満たすべき要件はたくさんありますが、それでも翻訳業界は、実際にオンサイトでなければいけない業種、例えば建設業や運送業、製造業のライン整備および管理、飲食業や清掃業などと比べると、そのハードルは圧倒的に低いと言えます。

前田:
我々の業界は、時間や距離の枠を超えて各国のプロフェッショナルが協業することが当たり前なので実際にその場にいなければいけない場面や状況を除けば、リモートでもそれほど不自由はありません。

ただし、お客様との接点は課題が残ります。海外からの発注に関しては、やり取りも電話会議でやることがほとんどなのですが、日本国内のお客様を訪問したり、セミナーなどでオフィスに来社してくださった時には、必然的にその場にいなければいけない状況が生まれますよね。

通訳の依頼があった際に、通訳者としてプロジェクトに参加する場合も、やはりその場にいることが原則となります。
コロナウイルスが広まってからは、お客様との打ち合わせも、ビジネスパートナーとのコミュニケーションも全てオンラインで行ってますが、やはり多少の不便があることは否めません。


森口:
今回のパンデミックのように、世界共通の事由により行動が制限される場合には、それが共通認識として受け入れるため、お客様やビジネスパートナーの理解も比較的得やすいので、これをきっかけに接点も持ち方も変わることを期待しています。


Serge:
そうですね。アメリカではもともとオンラインのミーティングやウェビナーが盛んです。でも、これからは今まで以上のスピードでリモートワークが普及していくと思います


前田:
リモートワーク/テレワークについては、日本よりも欧米の方が広く普及していると感じますが、Sergeさんの会社はいかがですか?


Serge:
そうですね。他の国や地域と比較してどうというのは何とも言えません。やはり職種や産業分野によって異なりますから。
ただ、私が知るだけでも実に様々な企業がすでにリモートワークを導入していて、今回のパンデミックによりさらに多くの企業や自治体がリモートワークに切り替えています。

しかし、Kozoも言っているように、建設業や運送業、そして医療現場に携わる医師や看護師など物理的にリモートワークに移行できない職種も数多く存在します。
そういった職種や産業分野に従事する方々に、少しでも役に立てるサービスを提供して行きたいですね。

少し話が逸れてしまいましたが、私の会社でもリモートワークを導入しています。
元々(今回のパンデミック以前より)私自身が、主幹となる開発チームや制作チームとは別の場所にいるので、リモートワークに慣れているというか、それが特別なことという意識はあまりないですね。


前田:
「リモートワークが特別なことではない」というのは、なんともアメリカらしいというか、先進的に感じます。
しかし、そうすると開発チームや制作チームとのコミュニケーションや業務管理などはどうしてるんですか?
不便に感じることはありませんか?


Serge:
もちろん、全く不便がないと言えば嘘になります。
例えば、何かのトラブルですぐに相談したいときなんかは、オフィスなど共通の空間内にいる方が、便利だし効率的でしょう。

しかし、それも捉え方によっては、「声をかけやすい=邪魔されやすい」ということでもあります。声をかける方にとっては、同じ空間にいた方が便利かもしれませんが、相手方にとっては必ずしもそうではないケースもあります。

開発チームや制作チームのメンバーは、担当業務の性質上、作業に集中できる環境が必要です。従業員全員に個室を割り当てることはできませんが、リモートワークによって、個別の空間を確保できたと考えれば、むしろメリットの方が大きいかもしれません。


前田:
それは確かにそうかもしれませんね。オフィスにいると他のメンバーとのコミュニケーションがとりやすい一方で、邪魔が入りやすいのは否めませんね。あと、電話の音や誰かが話している声が気になったりもします。



Serge:
もちろん、テレワークの場合は、オフィスワークとは別の意味で邪魔が入りやすいこともあるので、一概には言えませんけどね。会議中に飼ってる猫が飛び出してきたり、急に子供が泣き出したり(笑)

オフィス勤務のほうが集中しやすいということもあるとは思いますが、幼い子供がいる従業員にとっては、在宅で勤務するという選択肢があるのは、非常に良いことだと思います。


前田:

そうですね。今回のパンデミックを受けて、物理的な場所としての「どこで働くか」ということと、リモートワークにおいて生産性を高めるために「何が必要か」ということを改めて考えさせられました。

ここからは、COVID-19が翻訳業界と翻訳ビジネスに与える影響について、議論していきます。


④に続く


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