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【医療翻訳(医薬/医学)】翻訳時に求められる専門性

翻訳を依頼される文書には、書籍、ビジネス資料、契約書、取扱説明書、医療関連文書や特許関連文書など、様々な種類の文書があります。

翻訳には、正確さはもちろん、翻訳対象となる言語の読者が翻訳された文書を違和感なく読めるよう、原文をローカライズすることが求められます。それに加えて、対象となる文書の特性を考慮し、ルールに従って翻訳することが必要です。

このように、対象の分野によって求められる要件や品質が異なる翻訳ですが、今回は医療関連文書の翻訳を例に翻訳時に注意すべきポイントをご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.医療翻訳ってどんな文書があるの?
  2. 2.医療翻訳:誤訳は命取り
  3. 3.準拠すべきルールと資料
  4. 4.まとめ
  5. 5.KIのサービス

医療翻訳ってどんな文書があるの?

医療翻訳、と一口に言っても扱われる文書は様々です。

翻訳対象として挙げられる主な文書には、医学論文等の学術文書、治験関連資料、医療機器などの取扱説明書・マニュアル、その他販促関連資料等があります。

これらの文書は、その特性が異なるため、案件にマッチした翻訳者が必要です。

学術系の文書は、その論文等のテーマに関する専門的な知識が必要になりますし、医療機器関連の文書であれば医療に関する知識だけでなく、工学やITに関する知識が必要となる場合も出てくるため、各分野に明るい翻訳者に作業を依頼しなければなりません。

つまり、医療翻訳では、医療分野の中でもそれぞれの文書の専門知識に精通した翻訳者を適切に割り当てる必要があるのです。


医療翻訳:誤訳は命取り

どの分野の翻訳でも、誤訳は致命的なエラーです。

しかし、医療関連文書ではそのエラーが患者様の生死に関わる可能性があるため、特に意識的に注意を払う必要があります。

作業者が注意して作業を行うのはもちろんですが、それでもケアレスミスなどでエラーが発生する可能性があるため、次のような方法で複数回のチェック工程を設けてエラーを見つけます。

  1.  翻訳者のセルフチェック
  2.  チェッカーによるチェック
  3.  CATツールを使った機械的なチェック

翻訳作業後、翻訳者がセルフチェックを行い、その後チェッカーがチェックを行うことで、2名がチェックを行います。また、Trados、memoQ等の、CATツールと呼ばれる翻訳支援ツールと、Xbench等の自動校閲ツールを駆使して機械的に数値の誤りや訳抜け、用語の不統一等のエラーチェックを行うことでチェック漏れやエラーを発見します。


準拠すべきルールと資料

お客様が求めるクオリティの文書を作成するためには、翻訳の正確さだけではなく、文書が準拠すべきガイドラインやルールに従う必要があります。

クライアントから提供される用語集等の資料がある場合は、資料を参照して既存の資料や関連資料との整合性をとります。

 

これに加えて、学術論文であれば、注釈のつけ方や参考資料の記載方法など、規定のスタイルに従って文書を作成する必要がありますし、治験関連文書や申請関連資料等では、日本薬局方、ICH(医薬品規制調和国際会議)のガイドライン、MedDRA等といった必要な資料に準拠する必要があります。

MedDRAは、ICHが作成したヒトに使用される医療用製品のための国際的な規制情報の共有を促進するための標準化された医学用語集です。医薬品の承認前後の両段階における医薬製品の登録、情報管理および安全性モニタリングの全てに使用することができます。

こういった用語集に準拠して翻訳を行い、標準化された文書を作成することは、グローバルに情報をやり取りする際の重要なポイントとなります


まとめ

いかがでしたでしょうか。このように、医療分野に限らず、翻訳には誤訳や訳抜け等のエラーの他に、文書ごとに準拠すべきルールがあります。これらのルールに準拠することは、お客様の求める品質基準をクリアする一つの重要なポイントになります。

医療分野では、スタイルの準拠ミスや小さな誤訳/タイポが致命的な結果をもたらしかねませんので、人手だけでなく機械的なチェックも積極的に取り入れ、エラーをつぶす必要があるのです。

さらには、お客様のご要望に応え、品質の高い翻訳を提供するためには、日々アップデートされる各分野の情報を取り入れ、常に最先端の情報を持ち続け、適切な翻訳を提供できることも必要な要素の一つとなります。


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