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東南アジア最前線! つかめ!ASEANドリーム!Vol.6

そもそもミャンマー語って?

日本の約1.8倍の国土面積を有数ミャンマーは、150もの民族からなる多民族国家です。
共通語であるミャンマー語(ビルマ語)を中心に、首都ヤンゴン~マンダレーで話されるラカインや東南部のダウェー、カレン族のカレン語など、様々な方言が使用されています。

ミャンマー語とビルマ語
2016年の民主化以降、ミャンマーの政治や経済発展に関するニュースを目にする機会が増えましたが、現地の言葉を示す際、ミャンマー語とビルマ語という二通りの呼び方が存在します。
全く違う言葉、または方言を指しているのと勘違いしやすいのですが、ミャンマー語とビルマ語は同じ言葉です。
1989年6月の独立時に、ビルマ連邦(Union of Burma)からミャンマー連邦(Union of Myanmar)に改称した際に、公用語の名称もビルマ語(Burmese)からミャンマー語(Myanmar)に改称されました。
しかし多民族国家であることから、各方言や少数言葉との切り分けの観点で、今でもビルマ語と呼ばれることがあるようです。

言葉の特長

ミャンマー文字
タイ語のシャム文字、ラオスのラオ文字と同じように、ミャンマー語ではミャンマー文字(ビルマ文字)という円状の文字が使用されます。
33の基本文字(日本語でいう「あいうえお」ですね)と、それらを組み合わせた複合文字や重複文字、そして声調記号から構成されます。
見慣れない人にとっては、各文字の違いを識別するだけでも一苦労です。

数字
ミャンマー語では、アラビア数字以外に独自のミャンマー数字が用いられます。


声調言語
ミャンマー語は、中国語やタイ語と同じく、音の変化=「声調」を伴う言葉言です。
4つの声調(降声、平声、抑声、促声)が存在しますが、文章の構成や単語の組合せによって声調の組合せも変化します。

翻訳時の注意点

フォントの問題
ミャンマー語の翻訳時に最も気を付けなければいけないのは、文法でもなく時制でもなく、実は「フォント」です。
一般的に、ほとんどの言語には「Unicode」言われる文字コードが統一された標準のフォントが存在します。
しかし、ミャンマーではこの標準フォントの整備が進んでおらず、それぞれ互換性のない独自のフォントが普及しています。
そのため、Webサイトなども閲覧する環境によって文字が正しく表示されなかったり、OS間で文字が誤変換されてしまうとうトラブルが後を絶ちません。
一般的には、Myanmar 3、Paduc、Zawgyi-Oneといったフォントが広く使用されていますが、フォント間での互換性も完全ではなく、入力方式も異なるため、注意が必要です。

辞書データの少なさ
プロの翻訳者でなくとも、海外とのやり取りやちょっとした情報収集の際に、外国語でメールを書いたり検索したりすることがあると思います。
そんな時に役立つのが「辞書」ですが、ミャンマー語ではこの辞書情報(文献、データ)が、他の言語に比べて充実しておらず、Webサイトなどで調べても非常に情報が限られています。
ハイエンドの技術用語などは、そもそも定訳が存在しない場合も少なくありません。


通信環境
翻訳者や翻訳会社に翻訳作業を依頼する場合、インターネット使って「電子データ」としてやり取りすることが一般的です。
インターネット使用率(対人口)が80%を超える日本では想像しづらいかもしれませんが、ミャンマーでは他のアジア圏に比べても各種インフラの普及が進んでおらず、通信環境も快適とはいません。
首都ヤンゴンでも、インターネット以前に電力供給が不安定な場所も少なくないため、現地の翻訳会社や翻訳者に作業を依頼する際には十分な注意が必要です。


KIのミャンマー語ソリューション


KIでは、ミャンマー語の翻訳はもちろん、各種フォントでのDTPやエンジニアリング関連の作業についても、ミャンマー語に精通したスタッフでの対応が可能です。
また、ミャンマーでの現地視察やアテンド通訳などもサポートしています。
お気軽にご相談ください。

前田耕二

前田耕二

KI Hong Kong, Limited 取締役。 川村インターナショナル香港現地法人の代表として2012年より香港にて勤務。 中国語および東南アジア言語のローカリゼーション業務に従事。

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