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翻訳メモリの活用 第2回: 翻訳メモリの作り方

この連載記事では「翻訳を資産にしよう」ということで、翻訳メモリについて説明します。前回の記事では翻訳メモリの概要について説明しましたが、第2回は翻訳メモリをこれから活用する方向けに、翻訳メモリの作り方を状況に応じて2つのパターン+番外編の合計3つのパターンでご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.既存の文書から翻訳メモリを作る
  2. 2.これから翻訳メモリを作る
  3. 3.番外編
  4. 4.まとめ
  5. 5.川村インターナショナルの翻訳サービス

既存の文書から翻訳メモリを作る

企業で翻訳のお仕事をされていると、過去に翻訳した文書が存在するケースが多くあると思われます。例えば、「過去数年分の翻訳がWord形式で残っている」、「元データはないが、ホームページにPDFが日・英両方存在する」といったケースです。

翻訳メモリは、原文と訳文を対にして登録することができるデータベースです。文書単位で原文、訳文が揃っていることは良いことですが、それだけでは翻訳メモリを構築するには不十分です。文書内の各文章が一対となる・・・つまり「Press “OK” = [OK] を押します」という形でデータベースに保存する必要があります。

もちろん、手動で対訳データを作成していくことは可能です。方法は色々ありますが、例えばExcelのA列に原文、B列に訳文をコピー&ペーストしていくという途方も無い手作業でも対訳データは作れますが、心身の健康のためにもお勧めしません。そこで登場するのが翻訳支援ツールに搭載されている整合(Align、またはアライン)という機能です。

整合機能は、上記の手作業を大幅に自動化する機能です。具体的には、原文と訳文をツールに登録し、文章を抽出します。そして原文と訳文を上から順番に紐付けます。ただし、当然ながら上から順番に紐付けることでズレが生じることがあります。その場合は人手による修正が必要です。ただし、ツールの機能で修正された箇所以降を再度自動で紐付けることができますので、全文章を人手で紐付ける必要がなく、作業効率は大幅にアップします。(具体的なイメージは下記スクリーンショットをご覧ください)

memoQの整合作業画面

作業が終わったら、紐付けされたデータをツールからエクスポートして翻訳メモリ形式に保存し直すことで、翻訳メモリが完成します。


これから翻訳メモリを作る

上記のケースと違い、過去に翻訳したものが無い、または今回が初の翻訳であるという場合は、翻訳支援ツールを使って翻訳を行うことで、翻訳をしながら翻訳メモリを構築することが出来ます

翻訳支援ツールは対訳形式で翻訳を保存します。つまり、翻訳支援ツールを用いて翻訳するだけで、同時に翻訳メモリを構築することができるということです。

過去の翻訳が無いことで、最初は翻訳メモリの恩恵を受けられる割合は少ないと思われますが、当然ながら同じ文書の中でも繰り返し登場する文章はあります。そういった場合、初回登場時に翻訳をして翻訳メモリに登録しておけば、2回目からはツールが勝手に同じ訳文をあてるので、手間が省けるだけでなく文書内の統一も容易となります。過去の蓄積が無いからといって翻訳メモリの活用を躊躇する必要はありません。初日からその恩恵に預かることが可能です。


番外編

クライアント企業様において「ウチには翻訳メモリは無い」と思われている場合でも、翻訳を外注している場合には翻訳会社側で既に翻訳支援ツールを使って翻訳をしている可能性があります。その場合、翻訳メモリが存在している可能性がありますので、それを訳文と一緒に納品してもらうだけで翻訳メモリが手に入ります。もちろん、過去に発注した案件にさかのぼって翻訳メモリを要求することができるかもしれません。

ただし、翻訳会社によっては「翻訳メモリの納品は別料金」という場合がありますので、ご注意ください。

他力本願な方法ですが、棚からぼた餅ということもありますので、一度問合せてみることをお勧めします。

まとめ

今回は翻訳メモリをこれから活用する方向けに、翻訳メモリの作り方をまとめてみました。

  1. 過去の資産から翻訳メモリを作る
  2. 今後の翻訳から蓄積していく
  3. 翻訳を外注している場合には翻訳会社側に問い合わせる

それぞれについては費用対効果を見積もる必要がありますが、今日からでも翻訳メモリを活用して翻訳業務の効率化を図ることができます。また、弊社も含め翻訳会社によっては整合作業を請け負うところもありますので、ご相談いただけますとより具体的なご説明が可能です。

次回は、作った翻訳メモリの管理方法についてご説明できればと思います。


川村インターナショナルの翻訳サービス

川村インターナショナルでは、翻訳メモリに準じた翻訳を提供することはもちろん、翻訳メモリの作成も承っております。翻訳メモリをこれから活用する方にも、お客様の状況に応じて翻訳業務の効率化をサポートさせていただきます翻訳依頼・見積もり依頼はこちらのフォームから、お気軽にお問い合わせください。

翻訳サービスの国際規格 ISO17100と情報セキュリティに関する国際標準規格 ISO27001(ISMS認証)の認証も取得しています。

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KIマーケティングチーム

KIマーケティングチーム

川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

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第二章   機械翻訳(MT)活用のニーズ
第三章   機械翻訳(MT)と(HT)の違い
第四章   機械翻訳と関連技術
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