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【VOICE】中澤先生のYouTubeチャンネルで座談会に参加しました。テーマは「ISO17100」

2021年6月18日に、東京大学の中澤先生が開設したYouTubeチャンネルで開催されている座談会に弊社代表取締役の森口が参加しました。

中澤先生のYouTubeチャンネルのコンセプトは、「翻訳者と機械翻訳(の研究者)を互いにもっとよく理解するような内容を届ける」ことです。

・翻訳とは何か、どのようなことをしているのかを研究者にわからせる

・機械翻訳の仕組み、できる/できないことなどを翻訳者にわからせる

・最終的には機械翻訳の健全な普及に繋がれば良い
(引用:翻訳と機械翻訳の座談会YouTubeチャンネル

今回は、翻訳品質を保証するための要求事項を定めた国際規格「ISO17100」をテーマとして、株式会社インターブックス 代表取締役の松元洋一さま、中澤先生、弊社代表森口の3名で座談会が開催されました。

最初の数分の内容を文字に起こしましたので、ご興味がある方は、ぜひ中澤先生のYouTubeチャンネルで続きをご覧ください。なお、できる限り実際の座談会の内容のまま提供するため、話し言葉を最大限残しています。ご了承ください。

ISO17100の翻訳ワークフロー

中澤さん:
それでは早速今日の座談会を始めて行きたいと思います。テーマは「 ISO 17100」、翻訳の品質に関するISO 国際基準についてお話していきたいと思います。

今日の参加者は株式会社インターブックス代表取締役でいらっしゃいます松元洋一さんです。よろしくお願いいたします。


松元さん:
よろしくお願いします。


中澤さん:
もうお一方は川村インターナショナル代表取締役社長の森口功造さんです。よろしくお願いします。


森口:
よろしくお願いいたします。


中澤さん:
今日はこの3人で話していきたいと思います。座談会の内容ですが、そもそも ISO17100とは何か、どのように策定されたのか、何回か改定されていますけれども、その歴史などについて話していきたいと思います。

では、早速ですけどもISO17000とは何かというお話をしていきたいと思います。実は、森口さんが ISO17000 の策定に日本の代表のような形で関わっていらっしゃいまして、森口さんから説明いただくのがいいかなということで、(ISO17000について)簡単に説明いただけますか。


森口:
ありがとうございます。代表というわけではないのですが、私も松元さんもJTF=日本翻訳連盟の理事で、JTF の活動の一環として規格の策定が入っているんですね。

今回中澤さんからご依頼いただいたときに、ISOの概要をどうやって説明しようかなと考えて、思い付いたのが弊社の社員研修で会社の教育として使っている資料がちょうどいいかなと思ったのでお見せしますね。(ISO)17100って何ですかっていう資料です。

ISOについて
国際規格を策定するための民間の非政府組織。
各国の標準化機関が会員となる。約160か国が加入。
主要な産業分野の標準化を約320の専門委員会(TC)の下で行う。
加盟形態には投票権を持つPメンバーと、投票権を持たないOメンバーがあり、各国で選択する。

ISOと日本の関わり
1952年に日本産業標準調査会(JISC)が加入。

TC37について
多言語コミュニケーションおよび文化の多様性を背景とする、専門用語やその他の言語・内容の情報資源に関する方針、方法、適用の標準化を取り扱う。(Pメンバー36か国、Oメンバー25か国が参加。)

まず2015年の5月に発行されまして、2017年に3.1.4という項に修正が入りました。

国際標準規格は基本的に任意の規格でして、これに準拠しています、していませんっていうのは事業者が選ぶわけですよね。

例えば製品の安全性に関わる規格だと強制規格といって、それを取っていないと販売できないという規格があるんですけど、ISO17100は任意の規格です。だから翻訳会社さんが自由に取りたいかどうかを決めてくださいね、ということですね。

この規格は、翻訳サービス提供者、TSP、トランスレーションサービスプロバイダーが対象になっています。こういう言い方をするのは、実は法人だけじゃなくて個人でも取れるからですね。翻訳サービスを提供しているのは翻訳会社だけではないので。実は個人で取られている方もいらっしゃいます。

(スライドの)一番最後にある「プライベート認証」というのは正式な名称ではないかもしれないんですが、プライベート認証って皆さん ご存知かどうかわからないんだけど ISOについては認証されていなくても自分で準じていますっていう宣言ができるんですよ。 


それを自己適合宣言と言うんですが、当然、「うちはISO9000に沿っています」といっても、認証をもらっていないと入札に参加できないというような制限がありますので、皆さん認証機関にお願いする。当然、(第三者機関で認証してもらうと)いろいろな気づきがあっていいわけですよね。

(続きは動画をご覧ください)

川村インターナショナルの翻訳サービス

川村インターナショナルでは、翻訳の国際規格であるISO 17100の認証を取得しており、国際規格に基づいた翻訳サービスを提供しています。

対応分野は、IT・ローカリゼーション、医療機器・医薬、観光・インバウンド、製造業、金融・ビジネス・法務、SAP 関連文書など。お客様の業種・専門分野に応じて最適な翻訳者が対応いたします。弊社の審査基準をクリアした、経験豊富なプロの翻訳者ですので、品質の面でもご安心ください。

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森口功造

森口功造

株式会社川村インターナショナル代表取締役。ISO TC 37 国内委員として、主にISO17100およびISO18587の策定に関わる。機械翻訳エンジンの活用や翻訳関連の標準化推進に注力。

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ISO17100
JSAT 007

認証範囲:
金融・経済・法務、IT、医療・医薬、電気 ・機械、航空宇宙分野の技術翻訳サービス 及びソフトウェアローカリゼーション (英日、日英)
SGS_ISO-IEC_27001_with_ISMS-AC
※当社では、ISO17100に準拠した翻訳サービスを提供可能です。
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