翻訳・機械翻訳・ポストエディットなど翻訳に関連する情報を発信
catch-img

カンボジアの経済発展と共に注目される「クメール語」ってどんな言語?

世界的に有名な遺跡アンコール・ワットで知られ、東南アジアの文化と歴史を深く知るための鍵となるカンボジアの言語、クメール語について紹介していきます。

目次[非表示]

  1. 1.カンボジアについて
  2. 2.クメール語とは?
  3. 3.クメール語の特徴
  4. 4.クメール語の学習方法
  5. 5.クメール語と機械翻訳
  6. 6.まとめ
  7. 7.参考
  8. 8.川村インターナショナルの翻訳サービス

カンボジアについて

カンボジアは東南アジアに位置する王国で、首都はプノンペンです。人口は約1,700万人で、主要民族はクメール人であり、かつてクメール帝国の中心でした。1970年代のポル・ポト政権による内戦と虐殺を経て、現在は立憲君主制の下で経済発展を進めています。農業や繊維産業、観光が主要産業です。

クメール語とは?

クメール語は、カンボジアの公用語であり、多くのカンボジア人が母語として使用しています。また、ベトナム南部やタイ東北部など、周辺国でも話者が存在します。言語系統としてはオーストロアジア語族に属し、タイ語やベトナム語と同じ系統ですが、音韻や文法において独自の特徴を持っています。

歴史的には、7世紀に碑文が残る古クメール語を起源とし、インド文化の影響を強く受けています。現在では、教育・メディア・行政などの公的場面で使われ、プノンペンなど都市部の方言と地方方言との間に多少の違いがありますが、概ね共通語として理解可能です。

クメール語の特徴

まず、クメール語の大きな特徴の一つは声調がないことです。これは、近隣のタイ語やラオス語、ベトナム語が声調言語であるのに対して大きな違いとなっています。このようにクメール語の発音学習においては、声調を区別する必要がありませんが、母音や子音の種類が非常に多く、発音体系は豊かです。

次に、文字体系としては独自の「クメール文字」を使用しています。この文字はインド系のブラーフミー文字を起源とし、アブギダ(子音を中心に構成される文字体系)に分類されます。基本の子音字は33文字、加えて24種以上の母音記号、10以上の二重母音、そして特殊文字や数字があります。子音字にはA子音とO子音の区別があり、これによって同じ母音記号でも読み方が変わるという特徴があります。文字は左から右へ書かれ、母音は子音の上下左右に付き、複雑な形を取ります。

文法構造は比較的シンプルで、時制や格変化はなく、語順によって意味を表すことが一般的です。基本語順は主語+動詞+目的語(SVO)で、日本語のような助詞も存在しません。時制は副詞や文脈によって表現されます。また、複数形や丁寧語も語彙や語順で示され、文法的な活用変化はほとんどありません。そのため非常に理解しやすい構造となっています。

語彙には、仏教の影響を受けたサンスクリット語やパーリ語由来の語が多く見られるほか、近代以降はフランス語や英語からの外来語も取り入れられています。特に行政用語や技術用語などに外来語が多く使われています。

クメール語の学習方法

クメール語を習得するため、効果的に学習する方法を紹介します。

クメール語の学習は、まず文字と発音から始めるのが基本です。33の子音字と24の母音記号があり、発音変化もあるため、ローマ字表記(UNGEGNなど)を併用すると理解しやすく、YouTubeやアプリ("Learn Khmer"など)でネイティブの発音を真似するのが効果的です。

語彙については、挨拶・数字・食べ物、交通、感情表現など、生活に身近なテーマから覚えると習得しやすくなるため、単語カードでの繰り返し学習もおすすめです。

クメール語には時制の変化が少ない一方で語順や助詞、敬語の使い方が重要になるため、文法書やオンライン講座を使い、例文と一緒に覚えると理解が深まります。

リスニングとスピーキングには、カンボジアのラジオやドラマを聞くのが効果的です。音声をまねる「シャドーイング」や、言語交換アプリでの会話練習も実践力向上に役立ちます。

毎日15分でも少しずつ学習を積み重ねることで、徐々に理解力と表現力が向上します。

クメール語と機械翻訳

クメール語はカンボジアの公用語であり、独自の文字体系と発音を持つため、機械翻訳にとっては難易度の高い言語とされています。特に文法構造や語順の違い、敬語やニュアンスの表現が難しく、自動翻訳では不自然な訳が出ることもしばしばです。

近年ではGoogle翻訳やDeepLなどでもクメール語の精度は向上していますが、ビジネスや専門分野での使用にはまだ注意が必要であり、高品質な翻訳が求められる場面では、機械翻訳だけに頼らず、プロの翻訳者によるチェックや、機械翻訳の出力結果を修正するポストエディットが欠かせません。

そのため、機械翻訳と人手翻訳の併用が、今後さらに重要になっていくことでしょう。

​​

まとめ

クメール語は、独自の文字体系や文法構造を持つ魅力的な言語です。習得には時間と努力が必要ですが、カンボジアの文化や人々との深い交流を可能にします。発音、文字、語彙、文法の各要素をバランスよく学び、実践的な練習を重ねることで、着実に習得することができるでしょう。

カンボジアには外国資本の製造拠点が多数あり、特に縫製業が輸出経済の多くを占めています。こうした工場では、設備マニュアルや操作手順、品質管理資料などが現地語で必要不可欠です。

また、製品パッケージや広告は主要言語としてクメール語を使用することが法制化されており、ラベルや販売資料翻訳の需要が増えています。加えて、輸出入に伴う取扱説明書や営業用パンフレットのローカライズ化も、企業の信頼性向上に直結します。結果として、製造業・流通業におけるクメール語翻訳は今後も成長を続ける分野であり、専門翻訳による正確な対応がますます求められています。

川村インターナショナルでは、こうしたビジネスニーズに対応し、クメール語への翻訳サービスも提供しています。

​​

参考

川村インターナショナルの翻訳サービス

川村インターナショナルでは、IT・ローカリゼーション、医療機器・医薬、観光・インバウンド、製造業、金融・ビジネス・法務、SAP 関連文書など、幅広い分野の翻訳を扱っております。お客様の業種・専門分野に応じて最適な翻訳者が対応いたします。弊社の審査基準をクリアした、経験豊富なプロの翻訳者ですので、品質の面でもご安心ください。

翻訳会社への翻訳依頼をご検討されている方は、お気軽にご相談ください。お気軽に ご相談 ください。

​​ 

関連記事

KIマーケティングチーム
KIマーケティングチーム
川村インターナショナルWebマーケティングチームです。開催予定セミナーやイベントの告知、ブログ運営などを担当しています。

この記事がお役に立ったらシェアをお願いします!

ホワイトペーパーはこちら

JSAマーク
ISO17100
JSAT 007

認証範囲:
金融・経済・法務、IT、医療・医薬、電気 ・機械、航空宇宙分野の技術翻訳サービス 及びソフトウェアローカリゼーション
SGS_ISO-IEC_27001_with_ISMS-AC
※当社では、ISO17100に準拠した翻訳サービスを提供可能です。
準拠サービスをご希望の場合は、ご依頼時にお申し付けください。