法律文書よりも観光マップのほうが簡単で安い?
機械翻訳の精度はどのくらい高い?
翻訳する対象のドキュメントは様々です。IT、機械、電気、化学、医療、法律、金融、経済、観光など、多岐に渡ります。翻訳会社でも分野によって強みが異なり、実績の多い分野であれば、納期、価格、品質の面で魅力的な提案がしやすいです。
契約書や製品マニュアルなどの技術文書は専門性が要求されます。一方で、観光案内やマップなどは一般向けで専門性が低いように思えるため、技術文書に比べて翻訳が簡単で金額も安いのでは、と考えているお客様もいらっしゃるようです。では、実際のところはどうなのでしょうか。
観光マップの場合、地名などの表現を各言語で表記する必要があります。そのまま文字どおりに訳出する場合は通常の翻訳となんら変わりませんが、すでに外国語での表記が存在する場合は、整合性を取るために表記の確認が必要になります。その作業は翻訳というより調査のような作業となり、相当な工数がかかります。
一方で、契約書などは専門性を確かに必要としますが、類似のパターンが頻出することがあり、過去の文書から流用しやすいという点があります。案件にもよりますが、流用可能な箇所が多い場合、効率よく作業できて生産性も上がります。
上記の理由から、観光マップのような案件のほうが作業負荷も大きく、金額も高くなる場合があります。
□日本語
翻訳にエラーが無い/想定に限りなく近い翻訳製品が提供される/ご依頼から納品に至る工程がスムーズである |
「品質評価モデル」「翻訳品質機能展開」「PM品質機能展開」を相互に機能させ、「TAFTシステム」を構築しています。TAFT システムに、お客様の情報を安全に取り扱う社内体制 (ISMS) を加えることで、お客様にご満足いただける翻訳サービスの提供を目指しています。川村インターナショナルは、情報セキュリティに関する国際標準規格であるISO27001(ISMS認証)を取得しています。
□英語
Translation is error-free / a translation product that is as close as expected is provided / the process from request to delivery is smooth |
The TAFT Model, Translation Quality Function Deployment, and PM Quality Function Deployment work together to create the TAFT System. The TAFT (ISMS) to the TAFT system, we aim to provide translation services that satisfy our customers. Kawamura International has acquired ISO27001 (ISMS certification), an international standard for information security.
□日本語
幅広い専門分野の翻訳に対応可能 |
対応分野は、IT・ローカリゼーション、医療機器・医薬、観光・インバウンド、製造業、特許、IR・金融・ビジネス・法務、SAP 関連文書など。お客様の業種・専門分野に応じて最適な翻訳者が対応いたします。大規模、短納期、高品質、低価格など、お客様のさまざまなニーズへの柔軟な対応と提案力が弊社の強みです。また、記載されていない内容でも対応可能な場合がございますので、詳しくは営業担当までお問い合わせください。
□英語
Wide range of specialized translation |
Areas covered include IT / Localization, Medical Devices / Pharmaceuticals, Tourism / Inbound, Manufacturing, Patents, IR / Finance / Business / Legal, and SAP related documents. The best translators are available for your industry and specialty. Our strength is our ability to respond flexibly to the various needs of our customers such as large scale, short delivery time, high quality and low price, and our ability to propose. In addition, we may be able to deal with the contents that are not listed, so please contact your sales representative for details.
サンプル1では、エラー部分に黄色のマーカーを付けています。それぞれ、下記のエラーがあります。
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「TAFT」という表現が複数回出現し、それに関連した誤訳が見られます。一方で、サンプル2では明らかなエラーはないように思えます。多少の誤訳はあるためそのまま使用することは危険ですが、これだけ品質があがると作業効率はかなりの程度アップすると考えられます。日々翻訳業務を行うのであれば、機械翻訳で下訳を作成して手直しするほうがよいと思えますし、機械翻訳も十分そのレベルに達していると考えられます。
今回は観光系の文書と機械翻訳の精度について取り上げました。また次回の「豆知識シリーズ」を楽しみにしてください。