香港だより

 

 

 

美食天堂香港!

「美食天堂(=美食の都)と呼ばれる香港には、世界中の食通を唸らせるありとあらゆる美食があふれています。

友人同士で囲む火鍋、家族で楽しむ飲茶、イギリス統治時代の名残を感じるアフタヌーンティー。

お粥や麺料理、屋台などのB級グルメから、アワビやフカヒレをふんだんに使った高級中華まで、一生かかっても食べきれないほどの様々な料理を楽しむことができます。

FOODIES(=食いしん坊達)にとっては、まさに天国です!

海鮮グルメの王様 アワビ

英国式アフタヌーンティー

香港家庭料理

とは言え地元の人々が毎日毎晩、アフタヌーンティーや高級中華を食べているかというと、もちろんそんなことはありません。

一般家庭では、やはりお母さんやおばあちゃんがご飯を作ってくれるというところが多いようです。

香港の家庭料理は、日本で一般的に知られている中華料理(麻婆豆腐や回鍋肉など)とはちょっと違って、割と薄味のものが多いですが、どれもこれも絶品です!

「食」を重要視する香港人が生み出す家庭料理は、まさに「美食天堂」のもう一つの側面と言えるでしょう。

美食の都を支える台所「街市(ガイシィ)」

そんな美食の都、香港ですが、料理人やお母さんたちはどこで食材を仕入れているのでしょうか。

香港にも日本と同じようなスーパーや百貨店がありますが、品揃えがそれほど豊富ではなく、しかもちょっと割高。もやしやキノコ類のように、傷みやすい食材はあまり取り扱っていません。

そんなときに役立つのが「街市」と呼ばれる市場です。

「街市」とはいわゆる生鮮市場(wet market)の総称で、日本でいうと築地市場や函館市場などにあたります。

以前は路上に面した屋外市場が多かったのですが、衛生上の観点から、近年はビル一棟を丸ごと使った屋内型の市場が増えています。

中には、団地の一階部分が丸ごと「街市」になっているような建物もあり、朝から晩まで多くの買い物客で賑わいます。

生鮮食品の宝庫

肉!魚!野菜!果物!!「街市」は生鮮食品の宝庫です。

お母さんはもちろん一般客~プロの料理人まで、たくさんの人々が、新鮮な食材を求めて、この「街市」に集まります。

肉も野菜も量り売りが基本で、好きなものを好きな分だけ買うことができます。

例えばお肉だったら、「豚肉のこの部分を200グラム」とか「豚バラを1000円分」などという風に注文します。

とにかく品揃えが豊富で、日本ではなかなかお目にかかれない果物や野菜がたくさん並んでいます。

日本でもおなじみの魚たち

香港の定番野菜「菜心」

日本ではみかけない果物

なんでもそろう総合市場

新鮮な食材はもちろんですが、実は生鮮食品以外にも様々なものが売られています。

乾物や燻製などの加工食品。

お米、小麦、パンなどの穀物。

様々な香辛料。

さらには、衣類や雑貨、厨房機器の専門店などもひしめき合っており、生活に必要なものは何でも手に入ります。

干し貝柱やフカヒレ

調味料

生活雑貨

「街市」で働くプロフェッショナル

様々な専門店がひしめく「街市」は、そこで働く人ももちろんプロフェッショナルばかりです。中にはその道50年なんていう達人のような職人さんもいらっしゃいます。

忙しそうにしてると中々声をかけづらいですが、余裕があるときにはその日のお勧めなど色々とアドバイスしてくれます。

Laiさん(精肉店)

牛肉一筋50年。

肉と言うと豚肉や鶏肉の消費が多い香港で、敢えて地産の牛肉にこだわっています。

料理や調理法に合わせて、どの部位がお勧めか丁寧にアドバイスしてくれます。

田太さん(海産物)

海老や鮑などの海産物を扱うこと35年。

旧正月以外は休みなしという超働き者です。

店に並ぶ海産物は季節によって変わりますが、活きのいい車海老は絶品です。

Yipさん(鮮魚)

香港の魚料理と言えば、「清蒸」という料理が有名です。

この料理に使われるのが、「石斑」「海斑」という魚で、日本では「ハタ」と呼ばれています。

この道10年、まだまだ若いYipさんですが、大物のハタを捌く姿はまさに芸術的です。

Laiさん(お米)

香港では、タイ米のような長粒種のお米が主流で、飲食店でもスーパーでも見かけるのはたいていこの長粒種のお米です。

Laiさんのお店では、日本のお米と同じ種類のジャポニカ米種のお米を取り扱ってるので、日本食が食べたい時には重宝します。


今年で返還20周年を迎えた香港ですが、この20年で香港を取り巻く環境は、いい意味でも悪い意味でも大きく変化しました。

中国本土の経済成長、東南アジアの台頭、、

香港島にそびえる多数の摩天楼は、香港の「成長し続けなければならない運命」を示しているかのようにも見えます。

 

高級中華やFine Diningも素晴らしいですが、たまには「超ローカル」な「街市」で食材を調達して、おうちの台所を「美食天堂」にしてみてはいかがでしょうか。

 

 


前田 耕二

川村インターナショナル執行役員
海外営業部マネージャ
兼 KI Hong Kong, Limited 取締役

川村インターナショナル香港現地法人の代表として2012年より香港にて勤務。
中国、東南アジアを中心に、海外での事業展開を担当。
現地でのマーケティング活動をはじめ、各事業拠点との効率連携システムの構築に取り組む。

 

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