ネパールは、世界最高峰のエベレストなど8000m級の山々を擁する山岳国です。近年日本との結びつきが強くなっているネパールと、ネパール語についてご紹介します。
ネパールは南アジアに位置する連邦共和制国家で、首都はカトマンズです。
インドと中国・チベット自治区に面しており、歴史的にも両国と深い結びつきがあります。ネパールの面積は147,181平方キロメートルで、日本の約3分の1の広さです。100を超える民族や言語集団が暮らす、多様性豊かな国です。
ネパールといえば特徴的な国旗の形ですが、独立した国家の国旗としては世界で唯一の非四角形デザインです。
ネパール語(ネパーリー)は、ネパールの公用語です。ネパール以外にも隣接するインドのシッキム州の公用語であり、ブータンでも使用されるなど、約1300~1600万人の人々に広く使われている言語です。
先述のとおり、ネパールは多民族・多文化社会のため、ネパール語を母語とする人は人口の半分程度といわれていますが、ネパール語は共通語として、教育・行政・メディアなどさまざまな場面で使われています。
ネパール語はインド・ヨーロッパ語族に属し、インドの公用語の1つ、ヒンディー語と多くの共通点を持っています。例えば以下のような点で類似しています。
नमस्ते
※デーヴァナーガリー文字の表記例 「ナマステ」と書かれている
上部の横線でつながっているのが特徴の文字です。
ヒンディー語とネパール語はサンスクリット語(梵語)にルーツがあるため、一部の語彙を共有しています。特に、基本語彙に多くの共通点が見られます。
日本語とも共通しており、日本語話者にとっては文構造に親しみを持てる言語といえるでしょう。
上記で見てきたようにヒンディー語とネパール語はかなり共通点が多く、簡単な日常会話であれば相互に内容を推測できることがあります。しかし、発音やイントネーション、語彙に違いがあるため、専門的な用語や複雑なニュアンスを正確に伝える場合には注意が必要です。
近年、日本とネパールのつながりは強まっています。その大きな要因の一つが「技能実習制度」です。
ネパールから来日する技能実習生の数は年々増加しており、外食業、介護、建設、農業など幅広い分野で活躍しています。こうした実習生の多くが、日本で技術や知識を習得することを目的としています。
一方で、宗教上の食事制限や祝日、生活習慣、価値観などには違いがあるため、お互いの文化や背景を尊重する姿勢が重要です。こうした相互理解が深まることで、より働きやすい環境が生まれ、多文化共生社会の実現にもつながります。
技能実習生は入国前および入国後の一定期間の日本語教育の講習が定められていますが、実際に働き始めると、言語の壁に直面することも少なくありません。特に、行政手続きの案内や自治体からの配布文書、安全衛生に関する説明などは、正確に理解することが難しい場合があります。
そのため、技能実習生を受け入れる団体・自治体にも教材や資料のネパール語への翻訳、通訳の配置など環境を整えることが求められています。
ネパールとネパール語、そしてネパール人技能実習生の現状などをご紹介しました。
ネパール人技能実習生の増加に伴い、日本語教材の翻訳や住民用配布資料、就学支援に関わる資料などのネパール語翻訳依頼も増加しております。
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