関西だより
先日兵庫県立美術館に行って参りました。
坂道を下ると、建物の上にカエルのバルーンが見えてきます。オランダ人美術家フロレンティン・ホフマン氏デザインによる、幅約10メートル、高さ8メートル、奥行き8.6メートルの大きくてカラフルな愛嬌のあるカエルです。
名前は公募で決まり「美カエル(みかえる)」というそうです。
美カエルに見守られつつ建物に入ると、落ち着いた印象のエントランスに迎えられました。
建物の設計は安藤忠雄氏によるものです。ダイナミックな空間の切り取りや変わった間取りの取り方は「迷うことも不便さもまた変化していくこの美術館建築の仕掛けを見つける楽しさなのです。」とあえて狙ったものです。非日常を演出し遊ぶにはとても楽しい空間を創出しています。
2018年の秋には安藤氏の「安藤作品展示室(仮称)」のオープンが予定もされ、安藤氏が自ら設計を手掛け、延べ床面積735平方メートルの建物を同館敷地に増築。「光の教会」(大阪府茨木市)や「淡路夢舞台」(淡路市)など、代表作の模型やスケッチ27点を展示するそうです。
子育て世代にも楽しいイベントやプログラムなども充実し、併設の美術情報センターもとても明るく使いやすかったです。
何より、同じ展覧内容のもので東京を巡回する場合、比べものにならないほど混雑するはずですが、こちらではゆとりがあり快適でした。
首都圏のみの展示のものも多いですが、地方も首都圏も巡回する同じ展示のものであれば是非、地方の美術館での鑑賞もおすすめいたします。
川村インターナショナル関西オフィス所属、大阪、兵庫、京都、奈良など広く関西エリアの営業担当として勤務。